数は力です。数は時に暴力的です。
山積みの書類、山積みのゴミこれらは不愉快な気持ちにさせます。
大盛りの牛丼、ザクザクの金貨これらは人を幸せな気持ちにさせます。
数を集めると、感情を動かす力があります。人の気持ちを揺がす煽りがあります。
これを利用しない手はないでしょう。
まずは基本形から…
ツブツブとか細かい商品などはこんな見せ方をよくやります。できればカラフルなもので種類が豊富なモノだとはまりますね。
こういった表現は、特に図鑑などによく見られます。ただ、下の葉っぱのポスターは、数が多いという事もありますが、構成力も必要ですね。
人が多いというのは、それだけで説得力が増します。皆がこんなに興味持ってるんだ!…というメッセージは伝わりやすいでしょう。これも数の効果です。
ただ下の写真のように、個人ごとに印象が違いそうなパターンもありますね。
個人的には「見ろ!人がゴミのようだ!」というセリフが浮かびます(笑)
これは単純、きれいなモノをたくさん集めて重ねるとやっぱりきれいだったという簡単な理屈。但し、美味そうかどうかは別(笑)
他にも、キレイというイメージプラス色々なイメージも抱かせる…これも「たくさん集める」の一部です。
さて単にたくさん並べているだけで、効果がある「数の論理」ですがこればかりでは芸がありません。
たとえば数が多いということを表現するために、グラフや数字を使う方法があります。
つまり比較するということですね。(「拡大する」と思考法は同じです)
グラフィックとグラフを重ねて、直感的に理解できるようにする表現方法。これは王道ですね。
ただこのままでは芸がないので、ここから見せ方を工夫して行きます。
例えばこれだったら、各県の形で棒グラフにするとか…そんな事したら見えにくいか。。。じゃあどうしようか?
てな感じで、アイデアを転がしていきます。
中国のそろばんのようです。まあ、単純に数字を書く以外にもこんな「数」の表現もできます。
デジタル表示が普通になった今は新鮮かも?
でも、そろばんの見方がわからないから、読めなかったりする場合も…
ただ、こんなキレイな展開方法もありです…
これはもう、グラフの要素を使ったイメージですね。数値から離れて、グラフをオブジェとして使うやり方もありです。
少々やりすぎの感もありますが、主題そのままの画像とグラフを重ね合わせて一つのビジュアルにする…。
これは、下部でも書いていますが「数字ならわかるが、デザインはわからん!」というビジネスマンにはアピールしやすい方法かと思います。
最後のはともかく、数字で比較するという理性的な部分からも煽る事ができます。
特に上でも書いていますが、デザインはわからんが、数字なら分かるというクライアントには、スッと理解しやすいビジュアル(のはず)です。
例えば、左のようなビジュアルから展開したビジュアルを…
カテゴリーを決めて様々なアイテムを集めて、ビジュアルにする手法はよく見かけますよね。
あれを、私は個人的に図鑑手法と呼んでいます。
あれって結構ジッと見てしまうんですよね。
そんなことないですか?
というような、話を交えてプレゼンすると効果的です。
そしてオマケ…よく大きいことを表現するために、
約東京ドーム15コ分の広さ〜などといいますが、あれはイマイチピンと来ないんですよね。
だって東京ドーム行ったことないし、阪神ファンだし…
阪神ファンはともかく、これを素直に分からせる方法として
鉛筆書きのラフですいません。
何にせよ、シンプルでストレートに表現する…これが一番ピンと来ます。有無を言わせずというやつですね。
今時の言い方なら「お、おぅっ!」という感じですか。
物理的な数を集める方法もひとつですが、数字そのものをイジる方法とか、グラフを使うとか…
様々な展開が可能です!やっぱり「数は力」だと確信できますね。(←いや意味が違うし)